矯正歯科治療の流れ

来院されましたら、受付で保険証の提示、診察券の提示（再診の場合のみ）、問診票へのご記入をお願いします。

問診では次のようなことを伺いますので、わかる範囲でお答えください。

• 治療に対する不安はありますか
• 治療へのご希望はありますか
• 過去に行った治療内容
• 現在お身体に治療中のご病気はありますか

当院では十分な時間をかけて、患者さまの気になる主訴に耳を傾けています。お口の中の状況について、歯並びだけでなく歯周病や虫歯の状態についても、治療計画を立ててご説明します

ミラーや探針など、専用の器具を使ってお口の中をチェックするほか、レントゲン撮影やお口の中の写真撮影、スタディモデルの採取（お口の型取り）も行います。

精密検査では矯正用のレントゲン（セファロレントゲン）を使用して、お口や骨の状態をしっかりと診断。さらにお口の中の写真や顔面写真を撮影するほか、口腔内スキャナーで歯型を取るなどして、より総合的に把握できるようにしています。

検査結果をもとに、現在のお口の状態についてご説明します。具体的な治療方法や、その治療によるメリット・デメリット、治療にかかる費用や期間についてもわかりやすくお伝えしますので、疑問や不安に思うことがありましたら、何でもお気軽にご相談ください。

治療の初期は１週間に１回、その後は１カ月に１回のペースで通院していただき、歯の移動の状態をチェックしながら、装置の調整を行います。

矯正治療にかかる期間は、大人の方の一般矯正（唇側矯正）は１年〜２年半、部分矯正は半年から１年、小児矯正の場合は１年から２年ほどかかります。

大人の矯正の場合、まず歯周病や虫歯の治療を行うとともに、歯磨き方法のレクチャーを実施。まずお口の中の環境を改善させてから、矯正治療を開始します。患者さまのご希望やお口の状態に合った矯正装置を装着し、歯の動きに合わせて、来院の度に随時矯正装置の調整を行っていきます。

ワイヤー矯正治療は、ブラケットという小さな装置を歯の表面に取り付け、そこにワイヤーを通して矯正していく治療方法です。当院のワイヤー矯正は、目立ちにくいクリアなブラケット・ワイヤーを使用しています。

治療が終わった後も、矯正治療を行った歯には、元に戻ろうとする力が働いてしまいます。これを「後戻り」と言いますが、この後戻りを防ぎ、治療後の状態を保つようにするために必要なのが「保定期間」です。

保定期間は約１～３年ほどで終了しますが、この期間中、患者さまには「リテーナー」という装置をつけていただき、将来にわたって安定した歯並びを保つようにします。初期は１カ月ごと、その後は３カ月～半年ごとに来院していただき、後戻りがないかチェックします。

治療終了後もお口の中の環境を良好に保つために、定期的にメインテナンスに来ていただくようおススメしています。定期検診では歯のクリーニング（PMTCやスケーリング）、虫歯や歯周病のチェック、歯磨き方法の指導や食生活へのアドバイスなどを行っていますので、ぜひ積極的にご利用ください。

お子さまとご来院されましたら、受付でお子さまの保険証の提示、診察券の提示（再診の場合のみ）、問診票へのご記入をお願いします。
 

お子さまの歯並びについて気になる点や、改善したいことなどをじっくりとお伺いします。お話しいただいた内容に合わせて、お子さまの成長に合わせた治療方法を検討していきます。

矯正にかかる治療期間や治療の種類、リスクについてもわかりやすくご説明しますが、小児矯正の場合、大切なのはお子さま本人の気持ちです。可能であればお子さまにも同席していただき、ご一緒にお話を聞いていただければと思います。

お顔やお口の写真撮影や、口腔内スキャナーでの型取り、手根骨などのレントゲン撮影といった精密検査を行います。お子さまの負担になるような検査はありません。

検査結果をふまえた上で、さらに細かく分析をいたします。その際、初診相談の時に伺った気になる点などを考慮して、お子さまに合わせた矯正治療のご提案をいたします。

乳歯と永久歯の混合歯列のお子さまには１期治療、永久歯のお子さまには２期治療というように、お子さまの成長を考慮した矯正治療を行います。お子さまの歯並びで気になる点を改善し、上下のあごのバランスを見ながら、正常な歯並びへと導いていきます。

治療が終わった後も、矯正治療を行った歯には、元に戻ろうとする力が働いてしまいます。これを「後戻り」と言いますが、この後戻りを防ぎ、治療後の状態を保つようにするために必要なのが「保定期間」です。この期間中は「リテーナー」という装置をつけていただき、将来にわたって安定した歯並びを保つようにします。

お子さまの歯並びは特に後戻りがしやすいため、しっかりと保定を行って、成長しても後戻りしにくい状態を作ることが重要です。

お子さまの場合は特に虫歯になりやすいので、虫歯にならないよう歯みがき指導やフッ素塗布などを行います。